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2023年12月20日

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今年が最多!?出力制御の現状!【HEC通信vol.67】

こんにちは!株式会社堀内電気のメルマガ担当です!
初めましての方はよろしくお願い致します!

12月も終盤にさしかかり、
今年ももうすぐ終わるのかとしみじみする今日この頃です。

 
さて今回は、今年特に再エネ発電設備をお持ちの皆様を困らせた、
「出力制御」を振り返りたいと思います。

なぜ、今年の出力制御なのかというと、
今年、私たちも驚くくらいに出力制御が多かったからです💦

出力制御とは?

出力制御とは、
電力の発電量が需要を上回った際に、

発電所の発電量を抑えることをいいます。

電力会社はこの出力制御を行うことにより、
需要と供給のバランスを保っています。

出力制御されている間、太陽光発電で発電した電気は抑制されます。
現時点では、自家消費も売電もできず、
創った電気を無駄にしてしまっている状態
となってしまいます。

需要と供給のバランスを保つ必要性とは?

そうまでして需要と供給のバランスを保たないとどうなるの?
という疑問がわいてきますよね。

 需要と供給のバランスが崩れることで
電圧や、周波数などに影響が出て、送電設備や変電所の機器に不具合が出たり、
機器の故障を防ぐために自動停止したりします。

機器が正常に動作しない状況になると、機器が停止し、
大規模停電につながる可能性があるのです。

 
必要不可欠な電気が一気に停電すると考えると・・・困りますよね💦
そうならないために、出力制御を行っているのです。

 
太陽光発電をお持ちの方はお分かりかと思いますが、
特に今年は出力制御が多かったです。

実際どのくらい増えたのでしょうか?
全国の出力制御の推移を見てみると・・・

▼クリックで拡大できます▼

※資源エネルギー庁「再生可能エネルギーの出力制御の 抑制に向けた取組等について」
(2023年8月3日)を基に作成

なんと全国的に去年の3倍に増える見込みなのです!

九州電力は再エネ発電所が多いこともあり、
2018年度から先駆けて出力制御が行われていましたが、
今年からは、東京電力以外の電力会社で
出力制御が実施されている現状
です。

 
九州電力の出力制御の推移を見てみましょう。

▼クリックで拡大できます▼

※資源エネルギー庁「再生可能エネルギーの出力制御の 抑制に向けた取組等について」
(2023年8月3日)を基に作成

九州電力だけで、10億kWh超えの制御見込みとなっています。
昨年度と比較すると、約2.3倍増です!

今年から東京電力以外の電力会社は
出力制御を行っていますが、
九州電力の見込み制御率が圧倒的に高いことが分かります!

▼クリックで拡大できます▼

※資源エネルギー庁「再生可能エネルギーの出力制御の 抑制に向けた取組等について」
(2023年8月3日)を基に作成

出力制御が増加する理由

①連系線を活用した域外送電量の減少

出力制御は、下記のような優先順位でおこなわれます。

①火力発電の出力制御
(水力発電の揚水、蓄電池への蓄電などに電気を使う)


②連系線を活用した域外への送電

③バイオマス発電の出力制御

④太陽光発電・風力発電の出力制御

⑤水力発電、原子力発電、地熱発電の出力制御

太陽光発電の出力制御は比較的優先順位は低いのですが、
全国で再エネ導入が増えたことでどの地域でも電気が余ってしまい、
②の域外への送電ができなくなっているのです。
今まで他の電力会社に送電することで回避できていた分の制御が、
増加したことがあげられます。

②需要の減少

電気料金が高騰したことに伴い、節電を行う傾向に。
これにより電気需要が想定より少なくなっているようです。

③晴天日や水量の増加

晴天日や、水量が想定より増加しており、
太陽光発電や水力発電での発電量が増加したことがあげられます。

2024年度はどうなるか分かりませんが、
発電した電気が出力制御されると、その分の電気は無駄になってしまいます。

せっかくの再エネ電気であるにもかかわらず、
もったいないですよね💦
この出力制御の抑制は、国をあげての課題と言えます!

現時点では、自家消費も売電もできず、
創った電気を無駄にしてしまっている状態と先述しましたが、
自家消費分は確保しつつ、
売電(系統に流れる)分のみに制御がかかるシステムなどを
各メーカーが研究中です。
一部実装されているものもあります。

新聞でも系統用蓄電池設置や、系統増強の記事が
多く出てきており、この出力制御に危機感を感じているように受け取れます。

こういったシステムの開発や、蓄電池の導入促進など
電気を無駄にせず、有効に使えるようにしていかなければなりませんね!

今後の動向に注目です!

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